気象要素の面的な広がりを知るために、昔から移動観測が行われています。車や徒歩、電車まで使った研究があります。ここでは、自転車にGPSと温度計を取り付け、あとは適当なスピードで決まったルートを走れば、マップ作成の元になるデータが得られます。この場合、気象要素は気温です。写真と図は、つくば市で実施したもので、自転車に測定装置を取り付けた様子と、筑波センター周辺に現れたヒートアイランドです。東京などの大都市は無理です(車を使っても移動に時間がかかり、現象が変化してしまうので)。ポイントは、GPS記録にも温度記録にも同時に時刻を記録することです。これにより、時刻を軸に測定地点と気温が結びつき、マップ作成が可能になります。詳細は別の機会にまたお知らせします。