筑波山周辺の斜面に入射するエネルギー分布(左図)と日照時間分布(右図)です。天候は晴れで、一年の平均的な状態を示します。両方とも地形に依存した複雑な分布ですが、筑波山の南麓で斜面に入射するエネルギーはもっとも明るい黄色に、日照時間は平坦地と同じピンク系の色になっています。年間を通して、この地帯が最も日射環境に恵まれていることがわかります。これらのマップは任意の地域を対象にして作成することができます。計算スキームは私たちが開発したもので、国内でも他にありません。国土数値情報さえあれば、描けます。日射条件の良い地域と悪い地域では気候や生態が異なりますが、その実態を把握するために欠かせない情報です。これらの図は、野村(2008)の研究結果から引用しました。
(図の出典 野村昇平(2009):筑波山における日射量の広域分布の推定.筑波大学第1学群自然学類地球科学主専攻平成20年度卒業論文)