3月12日から13日にかけて春らしさが一段と出てきましたね。12日富山地方気象台で北陸地方が、13日鹿児島地方気象台で九州南部から奄美地方で「春一番」が吹いたと宣言されました。「春一番」は立春から春分の日までの間に日本海の低気圧に向かって吹く平均風速8m/sの強風以上で前日より気温が上がるという条件で命名されることが多いようです(身近な気象の事典)。850hPaと700hPaの高層天気図では地上天気図よりも北に低気圧が見られます。南の高気圧の西側にあたる九州から日本海に向けて強風が吹いています。
各種のニュースによると、北陸地方では、金沢、富山、福井地方気象台のいずれか1つが10m/s以上その他が6m/s以上、九州地方では、南寄りの風が8m/s以上で九州南部が暖域にあるというように地方気象台によって独自の条件をつけているようです。いずれにしてもこれから暖かくなるようでわくわくします。春一番の後には再び冬型になり突風災害(春の嵐)が起きることにも注意という警告の意味もあります。
関東地方では「春一番」は宣言されていないようですが、藤沢AWSの2日間の変化を切り取ってみました。12日15時頃晴れて瞬間最大風速10m/sが、13日は雨で15時と20時に15m/sが出ています。ともに南風ですが、前者は「春一番」、後者は「春の嵐」と呼べますでしょうか?。