シティ・ウォッチ・スクエア

風に吹かれ、波の音を聞き、土に触れ、地域の環境を知り、未来を考える

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〒251-0023 神奈川県藤沢市鵠沼花沢町1-14

2016年

伝統食列車 (12月13日投稿)

先日、久しぶりに、日本の伝統食を調理し、食する、という究極的な目的をもって活動している会に参加しました。「日本の伝統食を考える会」のホームページのアドレスを、リンク先、<食育>に掲載しましたので、是非のぞいてください。CWSが描いている、地域の環境に根ざした生活スタイルの一部を実現しています。

「1月14日町歩き」の関連資料の紹介(12月10日投稿)

神奈川地学会講演会の折りに、蟹江康光 編著「関東大震災-未公開空撮写真-神奈川は被災地だった」(ジオ神奈川、161ページ、税込み5000円)を、NPOで購入しました。会員の方にお貸しできます。表紙と空撮の範囲を示した図を下記にご紹介します。ご覧になりたい方は、NPOホームページ、「問合せ」のページ、から事務所へお知らせ下さい。

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ポスト「京」重点課題4観測ビッグデータを活用した気象と地球環境の予測の高度化

平成28年12月5日(月)に第2回シンポジウム「台風を解剖して、台風と向き合う」に参加してきましたので報告します。

課題責任者であるJAMSTECの地球情報基盤センターの高橋桂子様の趣旨説明のあと、

①琉球大学 伊藤耕介氏 革新的な数値天気予報と被害レベル推定に基づく高度な気象防災「京」〜ポスト「京」は台風予測をどう変えるのか?

強い台風の接近時の気圧予測が大幅に外れたケース:2013年台風13号(60hPa)、2014年台風8号(910→945hPa)をきっかけに→中心気圧が予測より20hPa違うと気圧と風速について修正。水平格子間隔を100mの超解像度で分析。

②海洋開発研究機構 中野満寿男氏 データで振り返る今年の台風:よりよい台風予測に向けて

A「台風の生まれ故郷」B「なぜ1〜6月に台風が発生しなかったのか」 C「発生が遅れた台風が7月末から8月末になぜ多く発生したのか」D「より良い予測のために」

A:台風は海面水温が高い所で発生する

B:1983年、1998年、2016年同様なことが起こっている→海面水温の偏差が高いペルー沖で発生(エルニーニョ現象)西太平洋では1〜3月の雲が少ない(東に寄った)西太平洋の対流が不活発。4〜5月は負のインド洋ダイポール現象JAMSTECのコラムに記載。6月末〜7月末の台風発生数は83年が9個、98年が4個、16年が12個、平年は10(±2.7)である。今年の台風数が少ないわけではない。3,4号は熱帯の季節内変動(MJO:マッテンジュリアンオシレーションで説明できる。7月15日〜28日の地球半球分の赤道付近をチェックすると、気になる3つの塊に気づく。8月5日には日本の南に5号の低気圧の卵(モンスーンジャイアによる)南東に6号の塊。台風10号はアラスカ南海上の上空12kmから低気圧の渦の影響していた。

D全球7kmメッシュで予測することにしている。

③防災科学技術研究所 納口恭明氏 科学実験

A 空気砲(バケツと風船ゴム) B 高層マンションの固有振動(長さの違うスポンジを並べて使用) C 雪崩(発布スチロールの粉を長い雨樋を流す、先端部は舌状に、小さい塊はスピードが遅く、続けて大きい塊を出すと小さい塊を追い越していく)スケールが小さいと怖くないが、大きくなると災害になる話 C 液状化(砂と丸ピン、叩くと液状化)

④海洋開発研究機構 滝川雅之氏 台風と大気汚染:汚染物質が遠くまで運ばれる仕組み

昔の大気汚染は「地産地消」今はアジア(中国)「オゾンを作る素の窒素酸化物の増加」1970〜1980年に急増、以後減少したが再び上昇中。低気圧では前線と大気汚染域が一致する。台風では基本的にきれいであるが、台風の周囲に履き寄せられる。(著者要約:地上で中心に向かって汚染物質が集まり、中心から外に向かって発散し、北側の偏西風で運ばれていく)質問:最近は台風一過にならないことが多いが。回答:偏西風波動と寒冷渦の影響か?20km間隔では台風のエンジン部分がよく見えないので、「京」〜ポスト「京」を活用する意義がある。気象庁では11月から表示を変えている海水温のシミュレーションも利用してもらいたい。

⑤パネルディスカッション 納口恭明、高橋桂子、瀬古弘、佐藤正樹、滝川雅之氏

特に記載するものなし。

 

気象講演会の資料の一般公開(11月28日投稿)

11月26日に気象講演会(神奈川地学会との共催)で発表した資料(ふじさわ環境フェアにて使用)を一般公開します。会員のページで公開しているものと同じです。

なお、当日発表者が使用したパワーポイント資料については、この一部に、一般公開にあたって許可を得なければならないものが含まれるため、公開は控えることとします(会員のページにアップ予定)。悪しからずご了承ください。

ふじさわ環境フェアポスター

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第21回ふじさわ環境フェア 開催のお知らせ (11月7日投稿)

11月12日(土曜)、藤沢市民会館にて、第21回の環境フェアが開催されます。NPO法人シティ・ウオッチ・スクエアでは、自然災害が顕在化する時代のかしこい情報利用に関連したパネル展示をおこないます。

藤沢市が行う大きな催しの一つで、模擬店なども多く出展されます。皆様、ご都合をつけてご参加されてはいかがでしょう。今回は、泉、相原、千葉、林の各会員が担当で参加します。

当日、発表したポスターを、会員のページにアップしました。ご覧下さい。

 

コンサート(10月23日)の報告

NPOのメンバーで作っている楽団(エス・バッソ)が、先頃、藤沢市しおさいセンター(藤沢市片瀨)で開催されたミニコンサートに出演しました。地域の音楽好きが集まり、日頃の練習成果を披露しました。私たちは、忙しい合間をぬって厳しい練習を重ねた結果、演奏もほぼ思い通りで、皆さんに楽しんでいただいて大きな拍手を受けました。

コントラバス3、チェロ1、ピアノ1、の編成です。他に例がありません。演奏した曲は、鉄腕アトム、大きな古時計、カッチーニのアベマリア、見上げてごらん夜の星を、の4曲。演奏の様子は、写真の通りです。

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近隣4大学の学生による意見交換会 開催のお知らせ

12月3日(土)13:15から、藤沢市内に所在する4大学(日大、慶応、多摩大、湘南工科大)の学生が集まって、環境に関する話題について意見交換する会が行われます。会場などは、開催要領を参照してください。主催は、藤沢市地球温暖化対策地域協議会です。

今回の意見交換のテーマは「地球温暖化と食」について、さまざまな方向から、このテーマについて討論形式で進めます。

例年、近隣大学の学生約20名が意見を交わします。この他、大学教員や藤沢市環境総務課、協議会メンバーが討論を盛り立てる役で参加します。

オブザーバー参加希望者は、林までメールで連絡してください。

開催要領は こちら です。

気象講演会-地球温暖化時代の到来 開催のお知らせ(10月24日 記事)

11月26日(土)13:30より、藤沢市市民活動推進センターで標記の講演会(主催:神奈川地学会、共催NPO法人シティ・ウオッチ・スクエア、後援:藤沢市)が開催されます。

NPOから、林「地球温暖化曲線の系譜」、相原「異常気象を地球規模の風の流れで見る」、泉「インターネット時代の自然解読:防災の視点から流れを読む」の話題を提供します。質疑の時間を十分とる予定です。興味のある方は是非ご参加ください。

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風船爆弾に関する書籍の紹介 (4冊)

舘野高層気象台の歴史を調べるなかで、登戸研究所が中心となり開発した風船爆弾との関係が見えてきました。最近購入した関連書籍を簡単に紹介します。

会員のなかで、読んでみたい方がいらっしゃればお貸しします。ご希望があれば、林メールアドレス、またはHPの問合せフォームに連絡してください。

1.山田 朗・明治大学平和教育登戸研修所資料館(偏)「陸軍登戸研究所<秘密戦>の世界」:近年に関係者の証言や史実の掘り起こしで一般に公開されるようになった資料館の展示物について詳細に解説している。

明治大学出版会 2012年初版発行 288ページ

明治大学出版会
2012年初版発行
288ページ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2.伴 繁雄(著)「陸軍登戸研究所の真実」新装伴:当時、風船爆弾作戦に関わった技術者の回想記録。永い沈黙の後に明らかになった実態が書かれています。

芙蓉書房 2010年初版発行 215ページ

芙蓉書房
2010年初版発行
215ページ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3.櫻井誠子(著)「風船爆弾秘話」:風船爆弾をどのように製造したか、装置の性能はどのようなものか、作戦実行の裏で何が起きていたかが書かれています。

光人社 2007年初版発行 271ページ

光人社
2007年初版発行
271ページ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4.鈴木俊平(著)「風船爆弾」:風船という「兵器」の歴史、太平洋戦争時の陸軍と海軍の抗争、そのなかで決行した風船爆弾作戦、背景にあった政府の姿が描かれています。

新潮社 1980年初版発行 203ページ

新潮社
1980年初版発行
203ページ